ツムラは、2027年度の中国事業売上を日本売上と同等規模以上の100億元(約1700億円)とする目標を発表した。中国金融大手の中国平安(ピンアン)保険と中国生薬事業で合弁会社を設立し、22年以降には中国国内での売上に貢献する見通し。ツムラの分析技術を生かし、中国国内に分析研究センターを設立し、中薬の分析事業も展開する。加藤照和社長は、14日に都内で開催した記者会見で、22年度までに約272億円を投資し、「中国市場で中薬ナンバー1ブランドを目指したい」と語った。
ツムラは、16~18年度の第2期中期経営計画、19~21年度の第3期中計で「中国での新規ビジネスへの挑戦」を戦略課題に掲げる。中国平安を筆頭株主に迎え入れ、原料生薬と刻み生薬の「生薬」、「中薬配合顆粒」、OTC医薬品や健康食品などの「中成薬」、中薬の分析研究や、分析試験の受託などを手がける「分析」の四つの事業を中国市場で展開する。
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