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重要性増す薬歴管理

2018年04月06日 (金)

◆今回の診療・調剤報酬改定で「薬剤服用歴管理指導料」の点数が3点引き上げられた。「原則、過去6カ月以内にお薬手帳を持参して同じ薬局を繰り返し利用した場合」に41点、「患者の初回来局時」に53点、「特別養護老人ホーム入所者に対して行った場合」を41点に設定した
◆注目したいのは、薬歴に記載すべき事項として、「今後の継続的な薬学的管理および指導の留意点」を追加したこと。これまでのように「過去の記録」を書くだけだと、記録のための記録になってしまいがちだが、過去の記録をベースに、薬剤の服用によって想定される副作用や効果を予測し、次回来局時の指導や留意点を記載するように変えただけで、その重みは増してくる
◆薬歴管理料は、ほぼ全ての処方箋についてくる点数で、プラス改定による財源の大部分が充てられていると見られる。かつて、大手ドラッグストアの調剤薬局で患者の薬歴が未記入のまま放置された事案が相次いで発生したが、これからは、薬歴を医薬品の適正使用につなげてもらいたい。



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