全国健康保険協会(協会けんぽ)静岡支部は、レセプトデータを解析して各病院の後発品処方状況や、後発品への置き換え効果が高い薬剤などを示した「協会けんぽ通信」を県内184病院に送付し、後発品の処方を働きかける取り組みを行っている。各病院の立ち位置を明確にするだけでなく、後発品の処方でどのような課題を抱えているかなどを分析することで、さらなる促進につなげたい考えだ。同支部では、既に県内1700薬局の後発品調剤状況などのデータを示した「ジェネリック通信」を送付する取り組みを行っているが、対象範囲を医療機関に拡大した。「ジェネリック通信」と同様、協会の2017年度パイロット事業として取り組んでいるものだが、企画案が採用され同支部へ本部から予算措置されており、期待の高さがうかがえる。
県内薬局の後発品促進における立ち位置を客観的に示し、課題を分析した「ジェネリック通信」の送付は、いわば調剤する側に対する働きかけとなるが、県内の病院に送付した「協会けんぽ通信」は、処方側へのアプローチとなる。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。