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買収後の正念場

2018年05月11日 (金)

◆もはや東京都の予算に匹敵する金額である。国内製薬最大手の武田薬品が、希少疾病用医薬品グローバル大手のシャイアーを約7兆円で買収することとなった
◆内資系企業による海外企業買収では、過去最高額となり、医療用医薬品の売上高で、武田とシャイアーを合わせると世界トップ10入りを果たす
◆日本発グローバルメガファーマとなる武田だが、グローバル化が加速し統合後の海外売上比率が80%を超えると見られている。企業風土も含め“日本らしさ”が薄まり、本社が日本であること以外、外資系企業と変わらなくなるかもしれない。イノベーションで成長していくグローバル企業にとって、日本人のアイデンティティは無用の長物なのだろうか
◆今後の課題は、シャイアーの人材を武田がどのようにマネジメントできるか。内資系製薬企業同士の合併であっても、シナジーを生み出すのには一筋縄ではいかなかったはずだ。まして今回は、同程度の売上高を有する海外企業の買収。これからが武田にとっての正念場となりそうだ。



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