日本・欧米製薬企業大手の中国市場における2016年度売上高で、米ファイザーが日本円換算で3214億円とトップだったことがTPCマーケティングリサーチの調査で分かった。英アストラゼネカが2873億円、独バイエルが2260億円と続いた。日本企業では武田薬品が576億円で首位、エーザイが493億円、第一三共が338億円となった。日本と欧米企業の10社平均中国売上高を比べると、この数年で差が開いてきており、欧米企業のわずか20%に過ぎない。R&D人員数でも欧米企業は数百人規模を擁するのに対し、日本企業は塩野義製薬の約130人をトップに、他の企業は数十人にとどまり、事業基盤を確立できていない現状が浮かび上がった。
ファイザーは中国市場での伸長率で6.2%増と今回調査した欧米企業10社の中では最も高かった。上位の顔ぶれを見ると、デンマークのノボ・ノルディスクが糖尿病領域の製品を中心に展開し、1673億円とスイスのノバルティスや米イーライリリーよりも上位にあるなど中国での強さが目立つ。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。