大鵬薬品は、ヒト型抗インターロイキン-23p19抗体の乾癬治療剤「トレムフィア皮下注100mgシリンジ」(一般名:グセルクマブ)を新発売した。大鵬薬品が販売、大鵬とヤンセンファーマが共同販促を行う。
トレムフィアは、国内初のIL-23のサブユニット蛋白質であるp19を特異的に阻害するモノクローナル抗体。乾癬の特徴となる表皮細胞の異常増殖には、ヘルパーT細胞17(Th17)が大きく関与していると考えられており、Th17の分化や増殖、その維持にはサイトカインのIL-23が重要な因子となっている。トレムフィアは、IL-23のp19サブユニットに結合することによって、IL-23の活性を特異的に阻害し、IL-23の下流にあるTh17へのシグナル伝達を抑制する。3月に既存治療で効果不十分な尋常性乾癬、関節症性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症の適応で承認を取得している。