協和発酵キリンは、維持透析下の二次性副甲状腺機能亢進症を適応とするカルシウム受容体作動薬「オルケディア錠」(一般名:エボカルセト)の販売を開始した。
オルケディアは、田辺三菱製薬が創製した低分子化合物で、協和キリンが日本とアジアの一部における権利を取得。既存薬であるレグパラ錠と同じく、副甲状腺細胞表面のカルシウム受容体に作用することにより、副甲状腺ホルモンの分泌を抑制する。
第III相試験では、レグパラ錠に比べ、同等の有効性と上部消化管に関する副作用の発現頻度の減少が認められたほか、薬物相互作用試験の結果から他の薬剤との併用に対するリスク軽減も確認されている。