薬事・食品衛生審議会血液事業部会運営委員会が5月30日に開かれ、採血や血液製剤の安定供給などに関する規則を定めた血液法の見直し案について議論した。4月の血液事業部会での議論を踏まえ、厚生労働省が新たな採血事業者が参入した場合を想定した採血のあり方を盛り込んだ案を提示。委員からは「献血者に同意を取ること、基準を作ることなどを行ってほしい」など個人情報を業者間で共有することに対する懸念の声が相次いだ。
既に4月の血液事業部会では、2013年の改正後5年となる血液法の見直しに関する議論をスタートさせている。厚労省は、▽複数の採血事業者を想定した採血のあり方▽科学技術の発展を踏まえた採血の制限見直し▽採血制度に関する各種手続の合理化――の3項目を重点的に検討すべきとする見直し案を示していたが、この日の運営委員会では、部会の意見を踏まえた上で、各項目の修正案を示した。
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