臨床現場で直面する疑問を、薬剤師自らが臨床研究を行って科学的な視点で解決することが重要――。23、24日、東京都内で開かれた医療薬学フォーラムのシンポジウムで各病院の薬剤師はそう強調した。日常業務の中で疑問に遭遇すればまず文献調査を行う。先行研究がなく疑問が解決されない場合には自ら臨床研究を実施し、その結果を次の患者の医療に生かす。このサイクルを回すことによって、より良い医療の提供が可能になるほか、臨床現場で働く薬剤師の意欲向上にもつながるという。
宇佐美英績氏(大垣市民病院薬剤部)は見逃されがちな副作用への対応方法を臨床研究で明らかにした。血液がん治療目的で実施される短期間、大量ステロイド投与の副作用として倦怠感、食欲不振、吐き気、頭痛などの離脱症状が起こる。高齢者や1コース目で離脱症状が出現した患者を対象にステロイドの漸減療法を積極的に実施したところ、患者のQOLが改善することを臨床研究で示した。
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