厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会は8月28日、オキシトシンなど陣痛促進剤の添付文書の「警告」欄に「無痛分娩時」を追記する案の了承を見送った。無痛分娩時の重篤事例の報告が相次ぎ、死亡した妊産婦に同剤が使用されていた人が複数いたことを踏まえて厚労省が同案を示したものの、委員から「副作用と同剤が関係する根拠がはっきりしないので、添付文書に入れることに違和感を覚える」など否定的な意見が続出したことから、追記を見送ることとした。
陣痛促進剤は陣痛の誘発・促進に使用され、国内では「オキシトシン」「PGF2α」「PGE2」が製造販売されている。ただ近年、無痛分娩時の重篤事例が続発し、実態把握を目的に行われた研究結果では、無痛分娩を行った妊産婦の死亡14例のうち13例で同剤が使用されていたことが報告されている。
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