塩野義製薬は13日、米国で開発中の抗肥満薬「S-2367」のPIIb中間解析で、リデュースカロリーダイエット、低カロリーダイエットの両試験ともに良好な結果を得たと発表した。抗肥満薬は、塩野義製薬が海外進出への足がかりとする重要な薬剤の一つで、PIIbの中間解析結果が注目されていた。
解析結果を踏まえて、同社では試験の継続を決定。今後、10月までにPIIb試験(1年間)を全て完了し、来年半ばからPIII試験を本格的にスタートする。
現在、PIII試験の共同開発及び共同販売の相手先企業を探しており、「今後、ライセンス活動を活発化する」(手代木功社長)意向を示している。
抗肥満薬は、11年に承認申請、13年に上市を予定している。