シンポジウムで情報共有
高齢化により慢性腎臓病(CKD)患者が増加し、腎障害の薬物療法や腎排泄型薬剤の投与設計など、薬局・病院薬剤師が臨床現場で注意すべき場面が増えてくることが予想される。このほど、浜松市内で開かれた日本腎臓病薬物療法学会のシンポジウムでは、若手薬剤師が取り組んできた薬薬連携の取り組みを報告。同学会で昨年からスタートした若手薬剤師の会の活動も紹介され、さらなる情報共有に向け連携強化の必要性を確認した。
矢羽羽雅行氏(函館五稜郭病院薬剤科)は、CKDシールを活用した病診薬連携による腎機能情報共有化の取り組みを紹介した。同院では、入院患者の持参薬について、CKD患者で医薬品が適正に使われていない事例が多く見られたことから、昨年5月からCKDシールをお薬手帳に貼ることにより、腎機能情報を共有する病診薬連携の運用を開始した。
* 全文閲覧には、薬事日報 電子版への申込みが必要です。