富士フイルムは、中国製薬企業大手「浙江海正薬業」、医療機関「中日友好医院」、国家機関「国家緊急防腔薬物工程技術中心(NERCED)」と、中国でのインフルエンザ薬「アビガン」(一般名:ファビピラビル)と同じ有効成分の治療薬の開発で、アビガンの臨床データを提供する覚書を締結した。同社は、2016年にアビガンの関連特許を用いて、抗インフルエンザウイルス薬の開発・製造・販売を中国で行う権利を浙江海正薬業に許諾していた。
今回の覚書により、中国友好医院とNERCEDは、アビガンの有効成分を用いて、重症インフルエンザ患者を対象とした臨床試験を来年から実施し、富士フイルムは、これまで蓄積してきた臨床データの提供などを通じて、臨床試験に協力する。