鳥取県で起きた調剤事故を装った「振り込め詐欺」について、日本薬剤師会は22日の会見で手口を紹介し、周知徹底と被害防止を呼びかけた。
鳥取で起きた「振り込め詐欺」の手口は次のようなものだった。
[1]病院薬剤師(A氏)の自宅に電話があり、家人が出ると、A氏の勤務する病院の院長、調剤事故の被害を受けた子供の親、弁護士を名乗る3人が登場
[2]病院長を名乗る人物が、「A氏が調剤事故を起こし、子供の患者に対して障害を負わせた」という内容で始まる
[3]電話には子供の親、弁護士が入れ替わり立ち替わり出る
[4]弁護士が「これから警察に行くが、事件にするより示談にする方がよい」といい、院長が「示談金の一部を振り込んでほしい」と指示。実際に家人が振り込んでしまった
鳥取県薬によると、振り込め詐欺事件はこのケースだけでなく、同じような未遂事件が県内で7件確認されているという。
日薬では全国的に、振り込め詐欺やその未遂事件が確認されていることから、会員に対して、家族が同様の被害に遭わないよう、注意と被害防止を呼びかけている。
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