
何氏(右)と張氏
台日産業連携推進オフィス(TJPO)主催の「台湾最新ビジネスセミナーin関西」が11月16日、大阪市内で開かれ、台湾企業との連携による日本企業に向けたビジネスチャンスの紹介などが行われた。今回はセミナーの中で「台湾医療学会の先端再生医療」をテーマに何美[さんずい+令]氏(高雄医学大学骨科学研究センター主任/教授)が講演し、高齢化社会の中での罹患率が高い変形性関節症(OA)について、同氏らが開発する治療薬「PTH1-34」の可能性や今後の開発に向けた展望について解説。また張瑞根氏(高雄医学大学骨科学 医師/教授)がヒアルロン酸配合水性ゲルを応用した関節軟骨再生治療への現状について紹介した。同日、本紙の取材にも応じた。
現在のOA治療は、疼痛緩和で消炎鎮痛剤を用いるか、ヒアルロン酸を関節中に注射し、潤滑させる手法がとられている。同氏らが開発中の「PTH1-34」は、Parathyroid Hormone(副甲状腺ホルモン)の前段階の34個のアミノ酸が作り出すペプチドで、早期に軟骨細胞の退化を抑制、関節の軟骨を編成、成分の流失を抑制し、修復する特徴があるという。現在、OA治療の試みを進めている。
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