自覚症状の改善傾向を実証

視認性の高い「ロゴQ」を本体に貼付する
吸入器本体に視認性の高いQRコードを直接貼付し、吸入器の適切な使用方法を解説した動画サイトに患者を誘導することによって、吸入療法の質が向上する――。東京薬科大学の倉田香織助手、土橋朗教授らの研究グループは、このほど神戸市で開かれた日本医療薬学会年会で、現在進行している研究の中間解析結果を発表した。使用説明書に貼付したQRコードより、吸入器本体に貼付したQRコードの方が利用率は高く、患者の自覚症状を改善する傾向も認められたという。
研究グループは、カラー化や文字入れなどが可能なQRコードの一種「ロゴQ」を活用。3色のカラーを用い、中心部には「使い方」と表示したロゴQを作成して、吸入器本体に貼付した。ロゴQには、吸入器の適切な使い方を解説した環境再生保全機構の動画サイトのURLを埋め込み、スマートフォンで読み取るとそのサイトが開くようにした。
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