TOP > HEADLINE NEWS ∨ 

【医薬品第二部会】分子標的型抗癌剤「アービタックス」など承認へ

2008年05月27日 (火)

関連検索: 医薬品第二部会 分子標的型抗癌剤 アービタックス

 薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会は23日、治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌を適応とする分子標的型抗癌剤「アービタックス」など3品目を審議し、いずれも承認して差し支えないと結論した。6月の薬事分科会に報告され、7月中にも正式承認される見込み。

<審議品目>

 ▽アービタックス注射液100mg(メルクが製造販売):有効成分はセツキシマブ(遺伝子組み換え)。効能効果は上皮細胞増殖因子(EGFR)陽性の治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌。原体・製剤とも劇薬に指定する予定。再審査期間は8年。

 大腸癌の分子標的治療薬としては、2月に承認された「アバスチン」(一般名:ベバシズマブ、中外製薬)に続く2番目の薬剤となる。海外では、肺癌や大腸癌などの治療に用いられる抗癌剤「イリノテカン」の効果が低くなった患者への併用療法として使用されており、良好な成績が得られている。また、副作用も軽微なものが多いという。

 ▽サイモグロブリン点滴静注用25mg(サノフィ・アベンティスが輸入):有効成分は抗ヒト胸腺細胞ウサギ免疫グロブリン。効能効果は中等症以上の再生不良性貧血、造血幹細胞移植の前治療、造血幹細胞移植後の急性移植片対宿主病(GVHD)。原体・製剤とも劇薬。再審査期間は10年。

 国内の再生不良性貧血の推定患者数は7600人。中等度以上の患者数はそれ以下であるため、オーファン指定されている。58カ国で承認されている。

 ▽ミコブティンカプセル150mg(ファイザーが製造販売):有効成分はリファブチン。効能効果は、結核症、マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス(MAC)症を含む非結核性抗酸菌症、HIV感染患者における播種性MAC症の発症抑制。原体・製剤とも毒薬・劇薬には該当しない。再審査期間は、HIV感染患者の播種性MAC症の発症抑制は10年。結核症と非結核性抗酸菌症は8年。世界35カ国で承認されている。

関連検索: 医薬品第二部会 分子標的型抗癌剤 アービタックス



‐AD‐

この記事と同じカテゴリーの新着記事

HEADLINE NEWS
ヘルスデーニュース‐FDA関連‐
新薬・新製品情報
人事・組織
無季言
社説
企画
訃報
寄稿
新着記事
年月別 全記事一覧
アカウント・RSS
RSSRSS
お知らせ
薬学生向け情報
書籍・電子メディア
書籍 訂正・追加情報
製品・サービス等
薬事日報 NEWSmart
「剤形写真」「患者服薬指導説明文」データライセンス販売
FINE PHOTO DI/FINE PHOTO DI PLUS
新聞速効活用術