厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会は10日、65歳以上の高齢者を対象とした「肺炎球菌ポリサッカライドワクチン」の定期接種に関する現在の経過措置を2019年度以降も5年間にわたって継続することを決めた。65歳相当の人の接種率が40%程度にとどまる現状などを踏まえ、接種機会を提供し続けることが必要と判断した。厚生労働省は、今年度中に政令を改正した上で、4月1日から適用する予定だ。
高齢者の肺炎球菌ワクチンの定期接種をめぐっては、今年度までは肺炎球菌ポリサッカライドワクチンを65歳になる人が生涯1回のみ接種することとしており、それ以降は5年刻みで100歳まで接種機会を提供し、5年間のうち1年間のみが接種対象期間となる経過措置を設けている。ただ、65歳相当の人の接種率が40%程度にとどまる現状などから、昨年10月の部会で5年間の経過措置のあり方について議論し、引き続き検討することとしていた。
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