薬局と病院の薬剤師が相互に研修を受け入れる、兵庫県薬剤師会の薬薬連携推進事業の研修受講者数は30人弱になる見通しとなった。同事業は1月末で終了するが、研修を希望する薬剤師が多く、最終的には当初の計画を上回る受講者数になる模様。病院薬剤師は薬局に、薬局薬剤師は病院に約2日間出向いて実務を体験し、それぞれの役割や業務内容について相互に理解を深めたようだ。兵庫県薬は1月末に事業の報告会を開き、成果を発表する。
5日に神戸市内で開いた記者懇談会で兵庫県薬の笠井秀一会長は、「研修を通じて、処方箋を持たなくても気軽に薬局を訪れる人に薬剤師がどう対応したのかなどについて、理解を深めていただけたらありがたい」と言及。兵庫県病院薬剤師会の橋田亨会長は「病院で研修を受けた薬局薬剤師から『楽しかった』と聞いた。薬物療法の有効性と安全性を担保する仕事を今後、地域医療の中でも担っていくことを予感できたからではないか」と語った。
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