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「歴代漢方医書大成」(電子版)が完成”テキスト文書に変換、検索も容易

2008年6月3日 (火)

関連検索: 漢方

松岡氏(左)と木村氏
松岡氏(左)と木村氏

 江戸時代から明治初期にわたる日本漢方医学の成書200冊を集大成した「歴代漢方医書大成」(電子版)の全文テキスト検索版が、東京学芸大学の松岡榮志教授、木村守准教授らの手により完成した。全文がテキスト文書化されており、知りたい言葉を自由に検索できる点が大きな特徴。資料的価値の高い書物を自分のパソコンで閲覧でき、簡単に引用できるなどの利点は従来通りだ。

 3年前に発売されたキーワード検索ができる画像版は「写真でいえばアルバムのようなもの。アルバムだけではもったいないので、キーワード検索を付けた」と松岡氏。

 画像版でも収録されている書物自体が貴重で、原書を画像で見られる価値は高かったが、調べたい言葉が必ずしもキーワードと一致するとは限らなかった。松岡氏がもともと目指していたのは、今回まとまった全文テキスト版だったが、コストや時間、手間などから、前段階として画像版を作成した経緯がある。

 全文テキスト検索版が画像版と大きく違う点は、知りたい言葉を自由に検索できること。単に読むだけではなく、貼り付けや引用するにも、一層使いやすくなった。松岡氏は「一つの図書館が自分の机にやってきたようなもの。いつでどこでも読めて検索できる」と話している。

 DB完成までには、大変な困難があった。中国では清の時代に、あらゆる書物を収録した「四庫全書」が編纂されており、2000年にはそれを全文テキスト検索できるDBが作られ、日本語版も作られている。中国の書物は漢字で書かれているため、テキスト化の際に1字ずつ区切るのが容易だが、日本の書物は、[1]漢文で書かれているもの[2]漢文に返り点と送り仮名が付けられているもの[3]平仮名と漢字で読み下したもの――という3つのスタイルがあり、「平仮名の多くは変体仮名なので、どこで切れるか分からない。それを一つひとつ区切ってデータ化する作業が困難を極めた」と松岡氏は振り返る。

 日本の江戸時代の漢方研究は、当時の中国の研究と比べても非常に優れているという。DBに興味を持った海外の会社から、既に世界に向けて発売する話しが持ちかけられてもいる。

 DBの税込み価格税込みは39万3750円。問い合わせは、発売元の新樹社書林(TEL03・3293・5691)まで。

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