薬局では通常行わない業務を経験でき、病院薬剤師の時間の流れ方も分かった――。薬局と病院の薬剤師が相互に2日間の研修を受け入れる兵庫県薬剤師会の薬薬連携推進事業が1月末で実質的に終了し、一定の成果を収めた。事業の結果を報告する委員会が1月31日に神戸市内で開かれ、研修に参加した薬剤師がその成果を語った。相互研修をきっかけに連携を深め、入退院時の切れ目のない医療提供体制を各地で構築するのが事業の狙い。兵庫県薬は来年度も同事業を県内全域に広げて実施したい考えだ。
この事業は、厚生労働省の「患者のための薬局ビジョン推進事業」の補助金を得て開始。神戸、尼崎、芦屋、明石の4支部をモデル地区に選定し、昨年10月から今年1月まで研修を実施した。病院薬剤師は薬局に、薬局薬剤師は病院に約2日間出向いて実務を体験し、それぞれの役割や業務内容を学んだ。病院で研修を受けた薬局薬剤師は10人、薬局で研修を受けた病院薬剤師は15人だった。
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