協和発酵キリンは、医薬原料・中間体の製造子会社「協和発酵バイオ」の保有株式95%をキリンホールディングスに譲渡し、新薬開発を中心とした医薬事業への選択と集中を図る。4月24日に株式譲渡を行う予定で、事業譲渡益は1280億円となる見込み。宮本昌志社長は、5日に都内で開催した決算説明会で、協和発酵バイオの売却のみならず、希望退職者募集の実施や欧州子会社が統括する北米地域を独立することなど、事業構造改革を行った背景について、「今までのやり方ではなく、グローバルで成長できる構造に作り替えていくことを目的としている。医薬事業に経営資源を集中し、開発パイプラインも拡充していく」と語った。
同社は、自社創製したグローバル戦略品のくる病治療薬「クリスヴィータ」や血液癌治療薬「ポテリジオ」を欧米で上市する一方、国内では昨年に診断薬子会社「協和メデックス」を日立化成に売却し、事業構造改革を進めてきた。
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