大鵬薬品は、自社創製の新規EGFRチロシンキナーゼ阻害剤「TAS6417」の日本以外での開発・販売権について、抗癌剤の開発を行う米バイオベンチャー「カリナンオンコロジー」と大鵬のベンチャーキャピタル子会社「大鵬ベンチャーズ」の共同出資で新設した「カリナンパール」に導出した。既存のEGFR阻害剤「イレッサ」の研究開発に携わった人材を持つカリナンオンコロジーの開発ノウハウを活用し、同剤の開発費削減やグローバル開発の効率化を狙う。カリナンパールが年内に第I相試験を開始予定。
カリナンパールは、「TAS6417」の開発のために新設した会社で、カリナンオンコロジーのプラットフォームを活用し、グローバル開発を進める。今回の提携は、大鵬ベンチャーズ主導の「スピンアウト」の枠組みを利用した新たな取り組みで、外部資源の活用による開発の効率化だけではなく、開発の状況に応じて大鵬がカリナンパールを買い戻す検討も可能となる。
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