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研究費支援、社会に呼びかけ‐専用サイト通じ5月まで、薬剤師らが費用対効果研究

2019年02月13日 (水)

 村田篤信氏(協和病院薬剤科)と五十嵐中氏(東京大学大学院薬学系研究科医薬政策学)の研究グループは今月7日から、クラウドファンディングサイト「academist」を通じて研究費支援の呼びかけを開始した。得た資金を、抗精神病薬の費用対効果を評価する研究に活用する計画。非定型抗精神病薬の“真の価値”を示すことで薬物の適正使用が進み、統合失調症患者の地域移行が促されるとして、社会全体での幅広い支援を求めている。

 5月9日までの3カ月間で80万円以上の研究費獲得を目指す。得た研究費は、専門性の高い解析に必要なソフトの購入や論文投稿費、英語論文作成に当たっての構成費、学会発表費用に使用する予定だ。

 旧来の抗精神病薬より高額な非定型抗精神病薬は、効果は高いものの価格も高いと評価されがちだが、抗精神病薬の費用対効果評価を実施することで、その真の価値を示したい考え。効果が高く副作用は小さい非定型抗精神病薬の単剤使用によって、統合失調症患者が退院して地域で暮らせるようになる。その結果、薬価は高くても医療費の削減につながり、全体的には費用対効果が優れていることを研究で明らかにしたいという。

 村田氏らは「日本の厳しい医療保険財政状況と、精神科薬物治療に関する薬剤経済学的裏付けが乏しい現状を踏まえれば、ガイドラインで推奨されている有用性の高い薬剤の使用を継続することが困難になる可能性がある」と懸念。表面上の価格だけではなく、様々な視点から評価した薬の真の価値に基づいて薬物治療の意思決定がなされることが望まれるとし、費用対効果評価の研究に取り組んでいる。

 今回の研究で得た結果は、ガイドラインなどの指針に盛り込んでもらえるように、関係者への働きかけも進めたい考えだ。

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