興和は4月1日付で、医薬事業の組織再編を行い、OTC医薬品やマスクなどのヘルスケア品を扱う興和新薬と、医療用医薬品を扱う興和創薬の二つの子会社を吸収合併する。今後、興和が医療用医薬品の先発品に関する情報提供活動、OTC医薬品とヘルスケア品の販売を行う。高脂血症治療剤「リバロ」とそのオーソライズドジェネリックを含む長期収載品については新たに子会社「興和創薬」を設立し、4月以降に情報提供活動を開始する方向だ。三輪芳弘社長は21日、都内で記者会見し、長期収載品に特化した“新・興和創薬”の設立目的が働き方改革にあるとし、「長期収載品の販売経験のあるシニア世代の社員がこれまでの経験やスキルを生かしたり、子育てや介護などの理由で希望する勤務地で働きたい社員の要望に沿った最適な人材配置が可能になる」と話した。
これまで興和は、OTC医薬品と医療用医薬品のそれぞれの事業を二つの子会社で事業展開してきたが、意思決定の迅速化やコストの合理化、グローバル対応の強化を理由に、医薬事業の製造・販売機能を本体に集約することを決めた。
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