◆プロ野球の阪神タイガースに岩田稔という投手がいる。入団3年目の25歳で、今シーズンに入りプロ初勝利を挙げると、瞬く間に先発ローテーションの柱になった。8日現在で既に5勝を挙げ、防御率1・73はセ・リーグでトップの数字だ
◆実は岩田投手は高校2年生の冬に1度野球を辞めようとしている。1型糖尿病を発症したからだ。しかし、家族や主治医に支えられ、周囲の友人たちから勇気づけられ、諦めずに野球を続けた結果、プロ野球選手になり、今シーズンは押しも押されぬ主力選手に成長した
◆現在、小児思春期に糖尿病を発症した患者に対する学校の対応や、経済的なサポートはかなり改善されてきたという。その一方で、差別感や友人関係に制限を感じている患者が、今なおいるという課題も指摘されている
◆こうした課題を解決するためには、小児思春期の糖尿病について正しい知識を普及させ、社会の人々の理解を深めることが大切だと思う。岩田投手の活躍は社会への普及啓発になるだろう。それ以上に何よりも、その存在が同じ病気と闘う患者たちの希望や勇気になっているはずだ。
岩田投手の活躍は
2008年06月11日 (水)
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