小野薬品は、褐色細胞腫のカテコールアミン分泌過剰状態を改善するチロシン水酸化酵素阻害剤「デムサーカプセル250mg」(一般名:メチロシン)を新発売した。デムサーは、カテコールアミンの分泌にかかわるチロシン水酸化酵素を阻害することで、褐色細胞腫から過剰に分泌されるカテコールアミンを減少させ、カテコールアミン過剰分泌による症状を軽減する。交感神経遮断薬などで症状が十分にコントロールできない患者に対して症状改善が見込まれる。
デムサーは、厚生労働省により設置された「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」において、開発要請が行われ、小野薬品が13年10月にカナダのバリアント・ファーマシューティカルズの関連子会社であるボシュ・ヘルスから国内独占的開発・商業化権を取得し、開発を進めてきた。