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【日薬連・竹中新会長】「国民」意識し薬価制度改革”地道に「育薬」に取り組む

2008年06月11日 (水)

関連検索: 日本製薬団体連合会 竹中登一 新会長 薬価制度改革 育薬

竹中会長
竹中会長

 日本製薬団体連合会の竹中登一新会長は9日、本紙の取材に応じ、「業界全体の共通課題である『育薬』に軸足を置いて取り組みたい」と、舵取りについて抱負を語った。今後の取り組みとしては、傘下団体の意見を聞き、課題を把握していくことにしている。また、焦点となっている薬価問題については、「“国民のため”を前提に、製薬産業として議論していかなければいけない。議論の透明性を保ちつつ、合意の着地点を探りたい」などと語った。

 新会長としての抱負について、竹中氏は「日薬連の傘下には地方団体や業態団体がある。日薬連としては、業界全体の共通課題である安全性など『育薬』に、地道に取り組んでいきたい」と語った。また、新型インフルエンザ対策など、日薬連の果たすべき役割は大きいとし、国の安全保障面にも積極的に取り組みたいと話した。

 日薬連の今後の運営については、「基本的には森田清前会長の路線を踏襲する」とした上で、まずは各団体との意見を聞き、業界の課題を把握したいとした。既に、いくつかの団体から話し合いの時間がほしいという話がきているとし、「話を聞き、必要ならば、日薬連全体の問題として取り組んでいきたい」とした。

 当面の課題とされる薬価問題に関しては、薬価研究委員会を中心に対応していく方針を示した。

 さらに、業界の薬価制度改革案の実現に向け「議論するということは、製薬産業として国民に話すということ」とした上で、「製薬業界の置かれている立場を知ってもらわないといけないが、合意の着地点は国民にためになるかどうか」だとし、今後の議論に覚悟して臨む立場を示した。

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