画期的C型肝炎薬が台頭‐バイオ医薬品時代も到来
寄生虫感染症への画期的治療法の発見で大村智北里大学特別栄誉教授がノーベル医学生理学賞を受賞した2015年。世界の医薬品産業はバイオ医薬品が全盛期の時代にあった一方、大村氏が発見した抗寄生虫薬「エバーメクチン」の誘導体は、顧みられない熱帯病のオンコセルカ症(河川盲目症)の特効薬として使用され、日本が得意とする微生物創薬が高く評価されたことは薬業界に大きな励みとなった。
その15年の国内売上高トップ10は、生活習慣病治療剤が群雄割拠していた10年と比べて様変わりし、バイオ医薬品が登場してきた。そんな中、国内売上トップに立ったのは、ギリアド・サイエンシズの画期的な低分子医薬品であるC型肝炎治療配合剤「ハーボニー」。C型肝炎に対してリバビリンを併用せず、1日1回1錠を3カ月服用するだけでほぼ治癒する画期的な新薬が登場した。
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