Pharm-i‐顧客のニーズと共に進化
アイテック阪急阪神の保険薬局システム「Pharm-i」は、処方箋受付から窓口会計、保険請求までをトータルサポートしたシステム。2000年に開発されて以来、見た目や操作性を継承しながら、時代に合わせて多彩なオプション機能を追加し、薬局業務を支援している。

例えば、QRコード付き処方箋をスキャナーで読み込み、新規患者等の登録や処方入力の時間短縮ができる「二次元処方箋読み込み」機能や医薬品の適正在庫管理を行う「在庫管理」機能等をオプションで提供している。
さらに、17年にリリースした電子薬歴システム「薬歴Plus」と連携することで、薬局業務のさらなる効率化が可能となった。
「薬歴Plus」は「Pharm-i」と一体型で使用でき、過去の薬歴を見ながらレセコンで処方入力ができる。重複投与チェック等の各種データベースを揃えた処方監査、添付文書参照といった機能をはじめ、副作用を薬理作用・薬物毒性・薬物過敏症の三つの作用機序に分類することで副作用の予測を立てやすくした「副作用モニタリング」機能を用い、患者の様子や症状をヒアリングすることができる。また、在宅医療で必要不可欠な医療機関やケアマネージャー向けの計画書・報告書作成といった在宅支援機能も標準機能として搭載している。
同社では、『もっと簡単に!もっと分かりやすく!』をコンセプトにシステム改善を行っている。顧客の要望やニーズを順次システムに組み込み、ともに進化し続ける「顧客志向型システム」を追求している。
他にも、システムにとどまらず、様々なサービスを展開し、ITサービスのトータル支援窓口を担っている。近年では健康サポート薬局の推進につれ、健康サービス、患者サービスの提供に注力している。
患者向けサービスの一環では、17年に簡易認知機能スケール「あたまの健康チェック」の販売を開始した。「あたまの健康チェック」は、これまで認知機能検査を受けることのなかった若年層や認知機能が聡明な方(健常~MCI群)を対象に、微細な認知機能の変化を客観評価し、0~100の値で認知機能の状態を経時的に定量観察できるテスト。
テストは、対面式(電話でも可)で実施するため患者とのコミュニケーション強化や他局との差別化、地域医療連携の補助ツールとして役立つ。また、クラウド型サービスなので場所を問わず実施できることも特徴。
25年には65歳以上の高齢者のうち、5人に1人が認知症を患うと予想されており、深刻な問題として取り上げられていることから、需要が高まりつつあるツールだ。
アイテック阪急阪神
https://itec.hankyu-hanshin.co.jp/product/industry-me/pharm-i/