国内バイオベンチャーのオンコリスバイオファーマは、中外製薬に対し、癌ウイルス療法薬「テロメライシン」の日本と台湾における開発・製造・販売に関する再許諾権付き独占的ライセンス権を導出した。日本と台湾、中国、香港、マカオを除く全世界における開発・製造・販売に関する独占的オプション権も付与する。製薬大手との提携は、2010年に抗HIV薬で米ブリストル・マイヤーズスクイブ(BMS)に導出したのに続くもの。先駆け審査指定制度の対象品目に選ばれたテロメライシンだが、中外が今後、国内で開発を進める。
今回の契約により、オンコリスは、中外から契約一時金として5億5000万円を受け取る。また、テロメライシンの臨床試験で一定の効果が確認され、中外が独占的オプション権を行使した場合には、開発や販売マイルストンを含め、ライセンス契約総額は500億円以上になる見通し。上市後は、中外におけるテロメライシンの売上額に応じた販売ロイヤリティをライセンス契約総額とは別に受け取る。
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