武田薬品は、非重点事業の製品売却を発表した。スイスのノバルティスにドライアイ治療薬「シードラ5%」(一般名:リフィテグラスト点眼剤)を最大53億ドル(約5823億円)、米ジョンソン&ジョンソングループのエチコンに手術用パッチ剤「タコシル」を4億ドル(約439億円)で売却し、2製品の合計額は最大57億ドル(約6262億円)となる見通し。今年後半に譲渡が完了する予定で、譲渡で得られる資金をシャイアー買収に伴う負債の減額に充てる考え。2製品の譲渡に伴い、ノバルティスに主に米国・カナダを拠点とする従業員約400人、エチコンに従業員80人が移籍する予定となっている。
シードラは、旧シャイアーが保有していた製品で、昨年の調整後売上高は3億8800万ドル(約426億円)。炎症に対する作用を有するドライアイの兆候・症状の治療薬として米FDAで唯一承認されており、米国とカナダで販売している。武田は、同剤の譲渡に伴い、ノバルティスから契約一時金34億ドル(約3735億円)に加え、売上高の達成に応じたものも含むマイルストンとして最大19億ドル(約2087億円)を獲得する可能性がある。
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