日本保険薬局協会(NPhA)は、2020年度診療報酬改定等に関する要望書をまとめ、9日の記者会見で公表した。調剤基本料について、同じサービスで異なる価格が存在するとし、非合理で複雑な報酬体系になっていると是正を要望した。18年度改定で新設された地域支援体制加算について、新たに「健康サポート薬局」「24時間開局」などの四つの要件追加を提案。このうち八つの実績を満たすことで算定できるよう求めた。さらに、かかりつけ薬剤師指導料の就業要件を週30時間勤務に緩和するほか、吸入薬の服薬指導加算新設などを要望した。
要望書では、複雑で不公正になった報酬体系を見直すと共に、薬局薬剤師が実施している業務において適切に評価されることを求め、そのうち調剤基本料については、同じサービスでも異なる薬局や薬局グループで様々な価格が存在し、非合理的で複雑な体系になっていると指摘。不公正な状況にあると訴え、それぞれの薬局、薬剤師が果たす機能に応じた公正な調剤報酬に見直すよう要望した。
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