中央社会保険医療協議会は15日の総会で、再生医療等製品として承認が了承されたノバルティスファーマのキメラ抗原受容体T細胞(CAR-T)療法「キムリア点滴静注」(一般名:チサゲンレクルユーセル)の薬価収載を了承した。米国では薬価が約5000万円と超高額薬剤であり、国内価格が注目されていたが、患者1人当たり3349万3407円と、欧米を下回る価格で決着した。22日付で薬価基準に収載される予定。
キムリアは、患者の末梢血から採取したT細胞にCD19を標的とするCARを発現させ、その細胞を静脈内に点滴投与する治療法。国内では3月に製造販売承認されている。ただ、患者一人ひとりに合わせて製造されることから、製造コストが膨らみ、米国で約5000万円、英国で約4120万円と、非常に高額な薬価が設定され、国内での保険適用のあり方が注目されていた。
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