日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)は、協会設立20周年記念事業の一環として、7月6日に東京飯田橋のホテルグランドパレスで「JACDS薬剤師フォーラム:医療人としての薬剤師─これからの役割と期待」を開催する。薬科大学・薬学部の関係者を招き、これからの薬剤師のあり方について意見交換を行い、薬学教育界とドラッグストア業界の相互理解を深めることが狙い。
ドラッグストアは、OTC医薬品の販売を軸に健康に関する商品やサービスを幅広く消費者に提供することで拡大を続けている。現在、全国の総店舗数は2万軒を突破しており、地域生活者に身近な“健康づくりのための社会インフラ”になりつつあり、また近年は調剤にも注力し、既に薬局併設型ドラッグストアは6000店舗を超え、医薬分業という面からも社会生活に不可欠な存在となっている。
一方、国は現在、薬局・薬剤師を地域包括ケアシステムにおける在宅拠点と位置づけ、薬剤師の業務拡大と薬局の機能強化を図るため、薬剤師法と医薬品医療機器等法の改正を目指している。今後、地域において医療人としての薬剤師の役割はますます重要になる。
JACDSではこうした状況を受け、薬科大学・薬学部の関係者とドラッグストア関係者が、これからの薬剤師のあり方、とりわけ医療人として期待される役割について理解を深め、意見交換を行う場として薬剤師フォーラムを開催する。
当日は、厚生労働省医薬・生活衛生局長の宮本真司氏が「薬剤師法・薬機法改正とこれからの薬剤師の役割」をテーマに特別講演を行うほか、ココカラファイン代表取締役社長の塚本厚志氏が「ドラッグストアのめざすもの 薬剤師への期待」と題して基調講演を行う。
シンポジウム(論点提起・進行:徳廣英之氏=トモズ社長)では、パネリストに大学関係から城西大学薬学部の細谷治特任教授(日本赤十字社医療センター薬剤部長)と近畿大学薬学部の中村武夫教授、ドラッグストア関係からツルハホールディングス取締役の後藤輝明氏と、マツモトキヨシホールディングス管理本部人事部長の阿部光弘氏をそれぞれ迎え、「本音で語る薬剤師の仕事、教育、研修、処遇、人事」をテーマに行う。
申し込み先・問い合わせはJACDS東京事務所(TEL03-3506-1031、e-mail:info@nihonyakugyou.jp)まで。