費用対効果分析の論文をどのように読み解くか――。現場でのEBMの実践を目指す有志の薬剤師が約2年前に立ち上げたNPO法人AHEADMAPが主催するワークショップが8日、大阪市内で開かれた。全国各地から約40人の薬剤師らが参加。「費用対効果の観点から医療を考える」をテーマにレクチャーを聴いて学んだり、実際の論文を題材に注意すべきポイントを話し合ったりして、費用対効果のエビデンスを評価する手法を修得した。
この日、題材として取り上げたのは、日本の薬局におけるHbA1c測定の費用対効果を解析した論文。論文では、潜在的な糖尿病患者を発見し早期治療につなげるために薬局でHbA1cを測定。受診勧奨を行った結果、医療費が抑制され、健康寿命も延びるという結果が示された。
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