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【薬剤師のスキルアップと生涯学習】一般社団法人 薬剤師あゆみの会

2019年07月19日 (金)

新人研修参加が増加傾向

新人教育研修では、就労支援事業所と協働

新人教育研修では、就労支援事業所と協働

 薬剤師あゆみの会(狭間研至理事長、本部大阪市)は、2001年に任意団体「あゆみの会」として岡山県岡山市で産声をあげ、「質の高いコミュニティファーマシストの育成」を理念として05年に法人化。06年に薬剤師認定制度認証機構(CPC)の認証を受け、生涯研修制度のプロバイダーとして、薬剤師向けの様々な研修プログラムを提供している。昨今、薬剤師を取り巻く環境が大きく変化していく中で、薬剤師に寄せられる社会からの期待が高まる中、薬剤師あゆみの会が提供している新人薬剤師を対象とした研修(入社後2年間で計3回のスケジュール)は、特に注目を浴びており、その参加者は年々増加している。

 現在、薬剤師あゆみの会には中小規模の調剤薬局19社(正会員12社、準会員7社)、と法人賛助会員8社が加盟する。調剤薬局各社の共通課題であった新人、中堅薬剤師の教育研修を共同で取り組もうとしたのが同会設立のきっかけ。研修プログラムの中身は各企業の現場での課題を積み上げて構築されているだけに、より実践的な研修内容となっている。

 毎年5月に3泊4日のスケジュールで開催している新人薬剤師合宿研修会は、今年18回目の開催となる。参加者数は初参加の薬局も数社含まれ、総勢72人(前年比19人増)と過去最大規模となった。「患者のための薬局ビジョン」で示された「かかりつけ薬剤師・薬局」が持つべき三つの機能([1]服薬情報の一元的・継続的把握とそれに基づく薬学的管理[2]24時間対応・在宅対応[3]医療機関等との連携)が、改正予定の医薬品・医療機器等法(薬機法)に反映されるとの予測をもとに「各社が新人薬剤師教育により注力し始めた」(同会)と分析。自前で新人薬剤師研修を体系化し実践していくことが難しい小規模の調剤薬局が、新人薬剤師研修のアウトソーシング先を模索する中で、特徴ある同会の研修を評価し、参加してきたという。

 合宿研修会では、大学で学んだ知識・技能・態度を体系化し実践的理論として学ぶ機会として位置付け、「かかりつけ薬剤師」を目指す実践的研修プログラムとなるように組み立てている。具体的には、研修初日をこれからの求められる薬剤師像や薬剤師に寄せられる期待など動機付けを主としたプログラムとし、2日目は、コミュニケーションのベースとなる対人対応、薬物動態知識を臨床につなげるワークや多職種との連携をテーマとしている。3日目にはOTCと健康サポート、薬剤師としての倫理の後に、地域社会の大きな課題である「ポリファーマシー」を取り上げ、薬剤師に必要な視点と考え方を学習し、最終日には、実践的な取り組みをテーマに研修を進めている。

 その後、フォローアップ研修を2回実施。新人研修を実施した半年後には処方監査の重要性を集中的に実施。翌年の3回目には、ファシリテーションスキルを学び、患者目線での服薬指導が実践でき、「かかりつけ薬剤師」として活躍できる能力までを身につけられるようにする。また、新人研修は同じメンバーで2年間研修を受けることになるため、参加薬剤師の企業バックグラウンドや垣根を越えた同期生としての意識が高まり、その後も親交を深められるなど、新人研修を受けた薬剤師からの評価も高い。

 また、5月の新人薬剤師合宿研修会で、新たな取り組みとして就労支援事業所との協働を開始した。研修会の記録として研修風景を写真に収めてもらう業務を就労支援の場として提供。研修会に参加する新人薬剤師にとっては、障害を背負いながらも真摯に仕事に取り組む研修会運営を支えるメンバーとの接触を通じて、新人薬剤師の気付きの機会にもつなげている。

 「地域生活者は様々な方々が暮らしており、薬剤師として目の前の患者さんに取り組むだけでなく、地域全体を見ることができる、そんな薬剤師に育ってほしい」(同会)とし、これからも「質の高いコミュニティファーマシストを育成する」ことを目指して研修事業を展開していく構えだ。

一般社団法人 薬剤師あゆみの会
http://www.ph-ayumi.org/




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