CROからも1億円プレイヤー
薬業界における2019年3月期決算等の上場企業で1億円以上の報酬を得ている役員は、製薬企業・調剤薬局・ドラッグストアなどで48人に上ることが本紙の調べで分かった。前年度の42人から増加し、新たに小野薬品の相良暁社長らが1億円プレイヤーに名を連ねた。国内製薬企業ではエーザイが最多の6人、武田薬品は3人が1億円以上の報酬を得ていた。最も多額の報酬を得ていたのは、武田薬品のクリストフ・ウェバー社長で17億5800万円。注目すべきは、開発業務受託機関(CRO)大手のトップが初めて1億円を突破したことで、イーピーエスホールディングスの厳浩代表取締役が1億0800万円、シミックホールディングスの中村和男代表取締役が1億円と、CROの急成長ぶりが報酬にも表れた格好と言えそうだ。
本紙の調べによると、トップのクリストフ・ウェバー氏は前年からさらに5億4100万円増加し、17億円を超える高水準となった。次いで多額の報酬を得ていたのが同社のアンドリュー・プランプ氏の7億9500万円で前年から2億5900万円増え、武田の外国人役員がトップ2を占めた。調剤薬局チェーンの日本調剤の三津原博前社長は総額7億2600万円と、前年から9400万円減らした。
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