厚生労働省は9月4日付で、新薬12成分17品目を薬価基準に収載する。内訳は、内用薬が3成分6品目、注射薬が4成分4品目、外用薬が5成分7品目だった。アルナイラムジャパンの国内初のRNAi治療薬「オンパットロ」には、既存薬と異なる新規作用を持つことなどから40%の有用性加算を適用。中外製薬の抗癌剤「ロズリートレクカプセル」には、新規作用機序を持ち、世界に先駆けて国内承認されたとして、有用性加算と先駆け審査指定制度加算をそれぞれ10%つけた。28日の中央社会保険医療協議会総会で了承された。
▽ミニリンメルトOD錠25μg、同50μg(フェリングファーマ):有効成分のデスモプレシン酢酸塩水和物を含有する夜間頻尿治療薬。同社の「ミニリンメルトOD錠120μg」を比較薬とし、規格間調整で算定した。
同社は「高い臨床的意義があり、120μg等の高用量製剤と比べて重篤な副作用を低減できる」などとし、5%の市場性加算の適用を求めていた。ただ、薬価算定組織は、女性に対する効能がないことなどから、「加算に該当するほど高い医療上の有用性を有するとは言えない」と判断。当初案通りとした。
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