
全国から多くの薬剤師が参加した
日本精神薬学会学術集会が9月21、22の両日、神戸市内で開かれ、精神科領域で薬剤師の職能を拡大するためには、薬剤師の関与が有効である実績を論文で示す必要があるとの認識で一致した。演者の病院薬剤師や薬系大学教員らは、薬剤師業務の効果を検証する研究や臨床現場の課題解決につながる研究を実施し、その結果を関連学会で発表するだけでなく、論文化することによって社会から認められると訴えた。「研究遂行には、大学との関係が重要。出身大学に連絡し、実務実習の担当教員に相談するなどの連携もしてほしい」と要望する声もあった。
江角悟氏(岡山大学病院薬剤部)は、一般病棟に比べて精神科病棟の病棟薬剤業務実施率は低いと指摘。背景として「薬剤師のマンパワー不足や環境整備の不足が阻害要因になっている」とした。薬剤師が活躍できる環境を整えるためには、「逆説的だが、精神科領域における薬剤師の業務の有効性を明らかにすることが求められる」と語った。
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