厚生労働省は、ヒトや動物など各分野における耐性菌の検出状況と抗菌薬の使用量動向をまとめた年次報告書を公表した。2018年の使用量は13年と比べて10.6%減少し、全体の9割以上を占める経口薬も3年連続で減少した。一方、注射用抗菌薬の使用量は増加傾向にある現状も踏まえ、「今後も継続した使用状況の把握が必要」との考えを示している。
報告書は、国立国際医療研究センター病院AMR(薬剤耐性)臨床リファレンスセンターなど複数の調査結果をまとめた上で作成したもの。
ヒトにおける販売量に基づいた抗菌薬の使用量は13年よりも10.6%減少した13.3DIDで、経口薬が全体の92%を占めた。内訳を見ると、マクロライド系(13年比18%減)、セファロスポリン系(18.4%減)、フルオロキノロン系(17%減)の順に使用比率が高かった。
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