富士製薬は、4日付で新社長に元三井物産米国法人コンシューマーサービス事業商品本部長の岩井孝之氏が就任したと発表した。現在は代表権はないが、12月19日に開催予定の定時株主総会後に代表取締役社長として承認される予定。前社長の武政栄治氏は、取締役として引き続き経営に携わる。
岩井氏は、1964年2月生まれの55歳。86年に三井物産に入社後、同社イタリア法人、ドイツ法人、米国法人の要職を歴任した。製薬企業への入社は今回が初だが、06年12月~08年6月の期間は、富士製薬に出向していた。富士製薬が海外事業を加速していくに当たり、グローバル経験が豊富な岩井氏が抜てきされた形だ。
三井物産は、富士製薬と資本提携を行っており、株式約22%を保有する筆頭株主となっている。前社長の武政氏も三井物産出身だった。