日医工の田村友一社長は13日に都内で開催した決算説明会で、25日から国内で供給を再開する抗菌薬「セファゾリンナトリウム」について、「来年4月の薬価改定時に不採算品再算定の要望を出している」と明らかにした。安定供給体制確立に向け、採算性が重要な課題の一つに位置付け、「再算定の対象品目として選ばれるか結果は分からないが、不採算品目で代替のない抗菌薬のトップシェアメーカーとして、安定供給の取り組みを強化したい」と語った。
セファゾリンは2月に出荷停止となっていたが、中国メーカーがセファゾリンの出発物質「テトラゾール酢酸」を供給できるようになり、調達先のイタリア原薬メーカー2社のうち1社から原薬を調達できるようになった。もう1社の原薬メーカーでも原薬に不純物が混入し、製造を停止している状態にあるが、「改善のメドがついた」という。
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