
杉本雅史社長
ロート製薬は13日、医療用眼科点眼薬の後発品メーカー「日本点眼薬研究所」(本社名古屋市、社長上竹あゆみ氏)の全株式を取得し、子会社化すると発表した。買収金額は非公表。株式譲渡実行は来年3月1日を予定し、ロート製薬として国内の医療用点眼薬市場に初参入する格好となる。同日、大阪市内で会見したロート製薬の杉本雅史社長は、今回の買収について「日本点眼薬研究所の眼科用点眼薬における多くの技術とロートの技術がシナジーを生むことで、将来の医療用眼科医薬品への本格参入の核としたい」と意気込みを語った。
日本点眼薬研究所は1961年に設立され、医療用眼科点眼薬の製造販売を主体に事業を行い、昨年度の売上高は56億1100万円。緑内障、ドライアイ、抗菌、抗炎症などの点眼薬後発品を取り扱い、全国7カ所の営業所を展開。眼科医への販売網を確立している。また、防腐剤無添加点眼薬のための「PFデラミ容器」について国内外で特許取得するなど高い技術力にも特長がある。
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