中外製薬は17日、奥田修上席執行役員プロジェクト・ライフサイクルマネジメントユニット共同ユニット長を社長COOに昇格する人事を内定した。来年3月下旬に開催予定の株主総会と取締役会で正式に決定する。小坂達朗社長は、代表取締役会長CEOとして経営の舵取りを行う。永山治会長は名誉会長に就任する予定。
奥田氏は、抗IL-6受容体抗体「アクテムラ」の臨床開発責任者とライフサイクルリーダーを務め、同剤の開発から発売までに至るまで、ロシュとの協働で中心的な役割を担っていた経験を持つ。
また、ロシュ・アイルランドの社長職、2015年以降の中期経営計画「IBI18」と「IBI21」の企画立案を主導するなど幅広い業務に携わってきた。
奥田氏は、1963年4月生まれの56歳。87年に岐阜薬科大学卒業後、同年中外製薬に入社。03年に中外ファーマ・ヨーロッパの臨床機能リーダーを経て、09年にライフサイクルマネジメント第二部長兼アクテムラライフサイクルリーダー、11年にロシュ・プロダクツ・アイルランド社長に就任。13年には上席執行役員経営企画部長に就任し、昨年から現職を務めていた。