長崎大学と神戸医療産業都市推進機構は16日、包括連携協定を締結した。長崎大は2012年に先端創薬イノベーションセンターを設け、創薬に力を入れてきた。長崎近海のサメの抗体を使った次世代型の抗体医薬品や海洋微生物から抽出した化合物を使った新薬の開発に向けて、同機構の医療イノベーション推進センター(TRI)の支援を受ける。両者の資源や機能を共有してシーズの実用化を目指す。
長崎大は、海に近い地域特性を生かした海洋資源由来の創薬シーズ探索に強みがある。サメの重鎖抗体を使ったナノボディ抗体の開発に取り組んでおり、低価格で抗体医薬を提供できるようになる可能性がある。その他、ウニやカニなどに付着した海洋微生物が産生する代謝物から探し出した新薬の候補物質を保有する。
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