
鈴木正朝氏
新潟大学法学部の鈴木正朝教授は5日、都内で講演し、医療情報の利活用に関する問題点に言及。「非個人情報化した匿名加工情報の解析では、医療分野で因果関係的な知見を得るのが難しい」と指摘し、個人情報の類型となる「医療仮名化情報」を本人の同意なく第三者に提供できる環境整備を求めた。個人情報の取り扱いについては、現行の個人情報保護法制での運用ではなく、「医療個人情報に限定した特別法を制定する必要がある」との考えを示した。
医療情報の利活用をめぐる国の政策は、膨大なデータをもとに解析する医療ビッグデータ政策から、正確なデータを用いてより高いエビデンスを創出していく医療クオリティデータ政策に向きつつある。
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