富士フイルム和光純薬は、15日に新型コロナウイルス感染症用遺伝子検出キットを新発売する。
PCR法は、検体の前処理、RNA抽出、RNAをDNAに変換する「逆転写反応」、ターゲットとなるDNAの増幅をリアルタイムでモニタリングする「リアルタイムPCR」の各段階を経て検査を行う必要があり、結果判定まで長時間を要していた。
同製品は、既存のPCR法で遺伝子検出過程にある「逆転写反応」「リアルタイムPCR」の効率化を図り、反応時間を合計約90分短縮できるPCR法向けの検査キットとなっている。他社製品のRNA抽出キットと組み合わせることで、新型コロナウイルスの検出に4~6時間が必要だったPCR検査時間を約2時間短縮することができる。
今後、反応試薬に加え、国立感染症研究所が公示している「プライマー」と「プロープ」をセットにしたキットを製造することで、検査に必要な試薬類を一つにまとめた検出キットとして供給する。