アカデミアや他社と協業も
感染症領域で事業展開する国内製薬企業が新型コロナウイルス感染症治療薬やワクチンの開発に乗り出している。塩野義製薬はアカデミアやベンチャーとの提携を通じて、治療薬やワクチン、検査キットの開発を進める。第一三共は今月から新型コロナウイルス感染症ワクチン・治療薬の研究開発を全社横断的に推進するタスクフォースを立ち上げた。漢方薬メーカーのツムラも、新型コロナウイルスを含むインフルエンザ疾患を対象とした医療用漢方製剤の医師主導臨床研究に対する支援を行う。
感染症を重点領域とする塩野義製薬は、北海道大学人獣共通感染症リサーチセンターとの共同研究をを進め、新型コロナウイルス株を使用した創薬研究を開始している。初期段階ではあるが、抗ウイルス化合物ライブラリーから新型コロナウイルス株に対する有望な化合物群を確認した。最優先プロジェクトに位置づけ、今年度内の臨床試験開始を目指して創薬を加速する。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。