小野薬品の相良暁社長は12日、大阪市内で開いた決算説明会で、免疫チェックポイント阻害薬「オプジーボ」に言及。競合薬「キイトルーダ」とのシェアの差を「これから挽回していきたい」と強調した。2021年3月期の同剤の国内売上高は微増で推移する見通しだが、東アジアで患者数が多い消化器系癌の適応拡大や、全世界で患者数が多い肺癌の一次治療薬としての適応取得をテコに、22年3月期以降のシェア拡大に期待を示した。
相良氏によると、国内のPD-1・PD-L1阻害薬市場でキイトルーダは約半分のシェアを獲得し、残り半分のシェアをオプジーボが7割、「テセントリク」が3割の比率で分け合っている。相良氏は「業界では勝負あったと見ていると思うが、われわれはそうは思っていない。これから挽回していきたい」と語った。
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